ぎんなんの独特な香りともっちりとした食感、たまらない秋の味覚ですね。でも、殻を割って薄皮をむく作業は、正直言って本当に大変。なんとか簡単にむく方法はないものか・・・、と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、電子レンジまたは鍋でゆでて、ぎんなんの殻と薄皮を簡単にむく方法をご紹介します。
ぎんなんの殻と薄皮をむく方法
まずはぎんなんの殻むき作業をします。ひとつずつ割っていくのは手間がかかりますが、やってみると意外に楽しくなってしまいました♪
ぎんなんが大量にあるときは、割って殻をむいて、ゆでる方法が楽だなと感じます。少量の場合は、レンジを使って簡単に作ってもいいですね。
材料と準備
ぎんなん:お好みの量を用意します
封筒または紙袋(電子レンジを使う場合):ぎんなんを入れるための厚めの封筒や紙袋を用意します。ない場合は、クッキングシートや紙を折って使っても。
塩:味付け用
金づちまたはペンチ:ぎんなん割専用のペンチもあります。
■ぎんなんの選び方
5歳以下のお子さんには食べさせないようにしてください。また、それ以上の年齢のお子さんでも食べすぎないように注意してください。
ぎんなんに含まれている成分のギンコトキシンは熱に強く、加熱しても消えないので、大人でもたくさん食べすぎないように気をつけましょう。
STEP1:ぎんなんにヒビを入れる
電子レンジを使う場合、ヒビを入れずに直接封筒や紙袋に入れて、加熱してもできますが、仕上がりをよくするためには、ヒビ入れ作業はあった方がいいです。
加熱中に破裂して実がくずれたり、殻が割れないものがあったりするので、少し面倒ですがヒビを入れる作業をします。
面倒に感じる場合は、ヒビ入れ作業はしなくても大丈夫。殻が割れなかったら、キッチンバサミの持ち手部分についているナッツクラッカーで割ります。
■ヒビの入れ方
ヒビを入れる道具は
- 金づち
- ぎんなん割り
- キッチンバサミ
- ペンチ
などがありますが、ウチでは金づちを使っています。
ほかの道具も試しましたが、力加減が難しく、実をぐしゃっと潰してしまうこともあったので。
金づちだけでなく、ほかの道具を使うときも一緒なのですが、ぎんなんを割るときに力を入れる場所があります。
それは、ぎんなんのつなぎ目部分です。少しとがっているところを金づちで軽くたたきます。
あまり力を入れすぎるとつぶれてしまうので、注意してくださいね。
※金づちを使う場合は、まな板の上にタオルや布巾をしいて割ります
※手を打たないように気をつけてくださいね
STEP2:ぎんなんを加熱する
■電子レンジを使う場合
封筒(定形)1枚につき、15個程度を目安に入れます。加熱すると封筒が膨らむので、あまりたくさん入れすぎず余裕を持たせてください。
封筒や紙袋の口をしっかりと折り曲げます。2~3回折り返してください。
クッキングシートを使う場合は、2つに折り曲げて、両横と上部を3回折り返して包みます。
このとき、口をしっかり閉めておかないと、ぎんなんが飛び散ってしまうことがあるので、注意しましょう。
電子レンジ500Wで30秒ぐらい加熱します。
途中、バンっとかなり大きな音がしますが、このはじける音が2~3回したら加熱を止めます。
加熱しすぎると実が固くなるので、様子を見ながら加熱してください。
■どのくらい加熱すればいい?
殻をはずし、ぎんなんが透明になっていれば加熱できています。加熱しすぎるとカチカチになってしまうので、注意!
STEP3:手で殻をむく
■電子レンジの場合
加熱したぎんなんの殻をひとつずつむいていきます。
熱いのでやけどしないように注意してください。
はじめにヒビを入れずに直接封筒に入れた場合は、割れていないぎんなんがあるかもしれません。
キッチンバサミなどで割っておきます。
■電子レンジを使わない場合
割ったぎんなんの殻をそのままむいてもいいですが、水につけておくとむきやすくなります。
1日冷蔵庫内でつけておくとやわらかくなります。時間がない時は、3時間ぐらいでも大丈夫です。
STEP4:薄皮をむく
殻をはずしたぎんなんの薄皮をむきます。
剥きにくい場合は水に20分ほど浸します。
つるっときれいにむけました!
■少量の油で揚げて薄皮をむく方法
フライパンに深さ1㎝ぐらいの油を入れ、2分ほど中温で素揚げします。
箸で転がしながら揚げると、薄皮が自然にはがれてきます。
ぎんなんが透明になって、鮮やかな色になったらできあがりです。
仕上げに塩をふっておきましょう。
揚げた後の油に薄皮が残っていますので、油が冷め切らないうちに濾しておきます。
■鍋でゆでて薄皮をむく方法
薄皮の付いたぎんなんを鍋に入れ、ひたひたぐらいの少なめの水でゆでます。
沸くまで強火で、沸騰したら火を弱めます。
おたまの丸い方か、あく取りなどでぎんなんの表面をそっとこすると、薄皮がむけてきます。
どうしてもとれなかった薄皮は手でむきます。
新しいものは薄皮が取れにくいことが多いです。
ぎんなんの保存
常温、冷蔵、冷凍いずれも可能ですが、それぞれ保存できる期間が異なります。
■常温保存:冷暗所
殻付きのまま紙袋等に入れて通気性を保ちながら、冷暗所に保存します。
保存期間:約1週間ほど
■冷蔵:野菜室
冷蔵庫内は乾燥しやすいので、殻付きのまま新聞紙やキッチンペーパーに包んでポリ袋に入れ、野菜室に保存します。
保存期間:約1か月ほど
■冷凍
殻をむいたぎんなんを小分けにしてラップに包み、フリーザーバックに入れて冷凍します。
凍ったまま調理につかえるので、便利です。
ぎんなんを使った料理
- シンプルに焼く:ぎんなんの串焼き
4~5粒を串にさして、油を引いたフライパンで焼いたシンプルなもの。粗塩をかけて食べる簡単レシピです。
翡翠色のきれいな実が食欲をそそります。
- 茶碗蒸し
- 炊き込みご飯
- かき揚げの具材として
まとめ:レンジを使ってぎんなんの薄皮を簡単にむく方法
秋の味覚として知られるぎんなんは、むっちりとした食感と独特の風味で、和食によく合います。水煮を使えば季節を問わず楽しめますが、旬のぎんなんは格別。
ぎんなんの薄皮は食べられますが、翡翠色を楽しむには薄皮はない方がきれいですよね。
- 大量のぎんなん:鍋でゆでる、またはフライパンで揚げる
- 少量のぎんなん:電子レンジで簡単に
中毒を起こすことがありますので、5歳以下のお子さんには食べさせないようにしてください。