美味しくて体にやさしい甘酒を家庭で簡単に作る方法を紹介します。
「飲む点滴」としてすっかり定番になった甘酒ですが、意外と作るのはそんなに手間がかかりません。
材料も少なく、特別な道具もいりません。なんと、100円ショップで手に入る材料でできちゃうんです!
超簡単!100均グッズで作る米こうじ甘酒
甘酒づくりはとっても簡単!炊飯器やポットを使う方法もありますが、使いたいときに甘酒に占領されていたら困りますよね。
道具は一度そろえておけば、いつでも使えて便利。100均で買える商品で作れます!
甘酒づくりに必要な100円グッズ
100円ショップで手に入る材料なので、いつでも始められます。
- クーラーボックス(ロング)…ダイソー(※300円です)
- 温度計…100円
- なるほどパックヨーグルト角…100円(セリア)
- ペットボトル(500ml)…3本
※ペットボトルは耐熱用のものを使用してください
※湯たんぽでもOK(100円ショップで手に入ります)
耐熱用ペットボトルの見分け方はコチラの記事を参考にしてくださいね。
→ペットボトルに耐熱用はある?冷凍できる?簡単な見分け方はこれ!
これは、ダイソーの300円商品です。外寸307×183×高さ284mmのもの。保温できる箱があれば他の物でもいいですが、大きさはこれがピッタリで丁度よいです。
温度計はダイソー、セリアどちらにもありました。温度管理に必要なので、これは必須です。
容器はセリアにて購入。ヨーグルト作り用の容器ですが、角が丸くなっていてすくいやすいです。蓋はキッチリ閉まらないタイプ。スプーンも付いています。
湯たんぽは以前100円ショップで購入したものを使用。
蓋の長辺部分の真ん中ぐらいに温度計を差し込む穴をあけます。菜箸などで簡単に開けることができます。
温度計に輪ゴムを巻いて、箱の床部分を突き刺さないようにしておきます。
甘酒づくりの材料
作りやすい分量(できあがり約500ml)
- 米…0.5合
- 乾燥こうじ…100g(みやここうじを使用)
たいていのスーパーで購入できる定番ですね
温度が上昇しやすくなりますので、温度管理に注意しましょう。
乾燥こうじと生こうじってどう違うの?
栄養成分に違いはありません。こうじとはそもそも、米、麦、大豆などの穀物にコウジカビが生えたもの。
生こうじは酵素のパワーが強いといわれますが、雑菌に弱く、自己発酵によって品質が劣化する性質があります。生こうじは冷蔵庫保存が必須で、長期保存には向きません。
乾燥こうじは半年ぐらい保存できるので、使いやすいです。とくに、「みやここうじ」はたいていのスーパーに置いてあって、簡単に手に入るのでおすすめです。
米こうじ甘酒の作り方
こうじ甘酒を失敗なく作るには温度管理がもっとも大切です。逆に、それさえ気をつければ、難しい作業は一切いりません。
美味しい甘酒をつくるには55℃から60℃に保って発酵させる必要があります。
- おかゆを作る
おかゆコースで0.5合分おかゆをつくります。おかゆコースがない場合は、1.5合分の水で炊きます。 - こうじを室温に戻し、もみほぐします。
- おかゆが65℃くらいに冷めたら、こうじを加えてよくかき混ぜます。
このとき内部の温度を測って、55℃以下になっていたら鍋に移して少し温めておきましょう。
※温めるときは、温度を測りながら60℃以上にならないように注意します - 容器に移して、クーラーボックスに入れます。
- ペットボトルまたは湯たんぽをセットして、10時間ほど保温します。
甘みが足りないようであれば、保温時間を長くしてくださいね
湯たんぽをこの上にもう一つのせます
ペットボトル500mlが3本入ります
新聞紙ですき間を埋めておきます
ペットボトル、湯たんぽどちらでもできますが、ペットボトルの方が庫内の温度は上昇しやすいです。湯たんぽの方が冷めにくいですが、そんなに大きな違いはありませんでした。
庫内の温度が50℃から60℃になるように様子を見ながら、ときどきペットボトルまたは湯たんぽのお湯を交換します。
甘酒容器の中身も途中2~3回、かき混ぜておきます。
冬に作ったときには、3~4回お湯を交換しました。
約10時間後…完成です!
季節によってはもう少し早くできます。
途中で様子を見て甘くなっていたらできあがりです。
こんなときは・・・
せっかく時間をかけて作ったのに、うまくできなかった…。ありますよね、そんな失敗。私も経験しました。
酸味が強くなった→温度が高すぎた(70℃以上になっていた)
こうじに芯が残った状態で甘みも薄い→温度が低すぎた(40℃以下になっていた)
やっぱり温度調整が大事ってことですね。
甘酒の保存方法
できあがった甘酒は冷蔵庫で3~5日、冷凍なら1か月ぐらい保存できます。冷蔵庫にそのまま入れた場合は発酵が少しずつ進みます。
甘酒を鍋で加熱することによって雑菌の繁殖を抑えられるため、冷蔵庫保存を長くするには「火入れ」をおすすめします。
その場合も冷蔵庫に保管して、1週間以内に使い切るようにしましょう。
甘酒の飲み方
温かい甘酒を飲む場合は、お好みの量の水で割って一度温めます。少量の塩を加えると、味がはっきりして深みのある味わいに。
きりっとした味がお好みなら、しょうがを入れるのもいいですよ。
米こうじ甘酒と酒かす甘酒って違うの?
今回、作り方をご紹介したのは「米こうじ甘酒」ですが、「酒かす甘酒」というのもあります。
酒かす甘酒は、お酒を作るときにできた「もろみ」からアルコールをしぼった後にできる搾りかすで、微量ですがアルコールが含まれています。
飲むときはお湯で薄めて砂糖を加えて作るので、米こうじ甘酒に含まれるこうじ菌の酵素の働きによるブドウ糖の甘さとは違います。
「飲む点滴」といわれているのは、米こうじ甘酒の方ですね。
100円グッズで作る米こうじ甘酒の作り方まとめ
腸内環境をととのえ、肌荒れにも効果があるといわれている米こうじ甘酒。意外にも作り方はいたってシンプル。
ビタミンB群やオリゴ糖、食物繊維のほかにもアミノ酸が豊富です。
保温用の道具がないからとあきらめていた方も、ぜひやってみませんか?
ちなみに、「甘酒の日」があるのを知っていますか?
甘酒を飲むと体が温まり、疲れをとることから「大寒」のころによく飲まれることにちなんで、森永製菓によって制定されました。
2020年は1月20日(月)が「甘酒の日」です。
飲むだけでなく調味料としても使える優れものなので、毎日の暮らしの一部に加えてみるといいですね。
かんたんに作りたい方は、こちらが便利です!
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