2020年3月9日の「NHKうまいッ!~きめ細か!上品な甘み!和三盆~」では、香川県の和三盆が取り上げられました。
なめらかな口どけと上品な甘みが特徴の和三盆。香川で有名なのはうどんだけじゃない!
「ホソキビ」というサトウキビからとれる和三盆も有名です。お値段はふつうの砂糖の10倍以上と超高級品ですが、いちど味わったらやみつきに。
香川の特産品、和三盆の秘密に迫ります。
香川で和三盆が有名なのはなぜ?
和三盆づくりの歴史は江戸時代にさかのぼります。当時、砂糖が作られていたのは薩摩藩で、黒砂糖が一般的でした。
徳川吉宗の時代になると、全国でサトウキビ栽培が奨励されます。これに応じた高松藩でも、財源確保のためサトウキビが作られるようになります。
和三盆の原料となるサトウキビは、「竹糖」とよばれる地元の在来種です。地元ではホソキビとよばれ、温帯の生育に適したサトウキビです。
地元の気候に合ったサトウキビを原料として、和三盆は和菓子や郷土菓子の発展に大きく貢献していったのです。
和三盆づくりは江戸時代から続く伝統製法
和三盆は江戸時代から続く伝統的な製法で作られています。
今回の食材ハンター松嶋初音さんが訪れたのは、東かがわ市にある和三盆の生産工場。
和三盆づくりに使われる道具「押し舟」
まず驚いたのは、和三盆づくりに使われている「押し舟」という道具です。
江戸時代から使われている「押し舟」でサトウキビを絞って煮詰め、糖を結晶化させた「白下糖」から糖蜜を抜いていきます。
大きな重石が太い木の棒の先にくくりつけられていて、てこの原理で圧搾します。
和三盆づくりの工程
押し舟で白下糖から糖蜜を取り除き、一晩寝かした後、ハンマーでたたいて固まりをつぶします。これをつぶりといいます。
そして、また押し舟へ。
白下糖の状態を見ながら、少しずつ水を加え、素早くこねる作業は「研ぎ」とよばれ、糖の結晶を小さくしながら糖蜜を抜き、白さときめ細かさを生む重要な作業です。
水が少なすぎると糖蜜が抜けきらず、多すぎると糖の結晶まで溶けだしてしまうので、「研ぎ」でどれだけ糖蜜を絞りだせるかが仕上がりの決め手となるのです。
和三盆とよばれるワケ
研ぎ→押し舟→研ぎ→押し舟→研ぎ→押し舟と三回作業を繰り返すので、和三盆の名がついたといわれています。
最近では、白さときめ細かさを求めて、5回以上「研ぎ」と「押し舟」の作業が行われています。
作業は丸5日以上かけて行われ、ふるいにかけて乾燥させ、ようやく完成です。
和三盆はお土産に超おススメ!
和三盆はふつうの砂糖にくらべてお値段が10倍以上と、高級品。ふだん使いにはなかなか手がでませんが、お土産や贈り物にはピッタリ!
お菓子としてプレゼントしたら、喜ばれること間違いなしです。小さい箱ならプチギフトとしてちょっとしたお礼やお返しに最適。
調味料として最高級砂糖の和三盆を使って、料理の幅を広げてみてもいいですね。
和三盆が香川で有名なワケは?お土産に超おススメまとめ
きめ細やかで上品な甘み、一度食べたら忘れられない味ですね。
とってもおいしいので病みつきになってしまうのですが、スーパーなどで探してもなかなか見つかりません。調べてみると、超高級品なのですね。
でも、手間暇のかかる和三盆づくりの製法を見ると、お値段にも納得です。
香川のほか、徳島でも和三盆は生産されています。
プレゼントでいただけたら、きっと喜ばれる逸品ですね!
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