自転車のパンクは100円ショップの修理キットを使って自分で直せます。
通勤、通学で毎日使っている自転車。出かけようとしたら、自転車がパンクしてた!なんてこと、よくありますよね。自転車屋さんに持っていくのも大変だし・・・。
でも、大丈夫!
特別な道具はいりません。女性でもひとりで自転車のパンクを直せます!
自転車のパンク修理に必要なもの
100円ショップで売られている自転車修理キットには、タイヤレバー、紙やすり、パンク修理用パッチ、虫ゴム(空気を入れるバルブの中に入っているゴムチューブ)がそろっています。
あとは、空気穴を探すための洗面器またはバケツ、ペットボトルのキャップなどの小さな器、軍手、パンク穴に印をするためのマーカー、スパナなどナットを外せるもの、古布があればよいです。
パンク修理の前にチェックすること
まずはタイヤをチェック
タイヤに釘やガラスなどの異物が刺さっていないか、まずはチェックします。異物が刺さったまま自転車を押して移動すると、チューブに何度も異物が刺さって大変なことになります。
空気が抜ける原因を確認
その自転車、ホントにパンクですか?
パンク修理を始める前に、虫ゴムが劣化していないか調べてみます。
空気を入れるバルブを分解すると、虫ゴムと呼ばれる細いチューブが入っています。虫ゴムはゴム製なので、破れやすいです。
空気は入るのに、すぐにタイヤの空気が抜けてしまうときは、虫ゴムの破損を疑ってみましょう。
この虫ゴムの破損に気づかず、「パンクだ!」って慌ててしまうことが多いですが、交換はカンタンにできます。
虫ゴムの破損を調べる
タイヤに少し空気を入れて、バルブ部分を上にします。そして、水を入れた小さな器(ペットボトルのキャップ等)にバルブの先をつけてみます。ブクブク泡が出れば、虫ゴムの破損が原因なので、虫ゴムを交換します。
虫ゴムの交換方法
ナット部分をスパナなどで外して、バルブを引っ張ると簡単に分解できます。長ければ、適当な長さに切って使います。虫ゴムをつけるときは、段差の上の根元までしっかりとかぶせてください。
自転車のパンク穴修理
バルブを分解
バルブを分解して、バルブと自転車の車輪の金属部分(リム)を固定しているナットをはずします。バルブのパーツはフタ、上のナット、バルブ本体、下のナットです。失くしやすいので、箱や袋に入れるなどして保管しておきます。
タイヤを外す
タイヤと車輪の金属部分(リム)の間にタイヤレバーを差し入れます。てこの原理でタイヤをリムから外します。女性の場合はここが難しいので、ケガをしないように軍手をして作業するとよいです。
タイヤをリムから外すときに、タイヤレバーでチューブを挟んで傷つけないように気をつけます。
タイヤレバーでタイヤをリムから外したら、タイヤレバーのおしりのフックを車輪の細い金属の線の部分(スポーク)に引っ掛けて固定します。
2本目のタイヤレバーを最初のタイヤを外した場所から20㎝のところに差し入れ、同じようにして外します。
あれば3本目を、なければ最初のタイヤレバーを外して、また20㎝くらい離れたところに差し入れて、同様に外していきます。
ある程度外れたら、手でタイヤをリムから外します。このとき、ケガをしないように注意してくださいね。
チューブをタイヤから引っ張り出す
タイヤの内側をチェック
パンクの修理を始める前に、外側のタイヤをチェックしましたが、今度はタイヤの内側をチェックします。タイヤの内側に釘やガラスなど異物が突き出ていないか調べます。
これをしないと、せっかくパンク修理したのにまた穴があいてしまいますよ。
パンクの場所を探す
タイヤを外す前に分解したチューブのバルブを組み立て、少し空気を入れます。洗面器やバケツに水を入れ、チューブを入れてみます。
バルブのある場所を基準にして、水に入れる部分を少しずつずらしていきます。チューブに穴があいていると、そこからブクブク泡が出ます。
後で、わかるようにマーカーで印をしておきましょう。
パンクの穴をふさぐ
チューブのバルブを分解して、空気を抜きます。穴があいた部分を古布でふいて、水気を取ります。
パンク修理用パッチをはがれにくくするため、穴の周辺にやすりをかけて表面をザラザラにします。このとき、パッチより大きい範囲にやすりをかけます。
パンク修理用パッチより大きい範囲に、ゴムのりを薄く塗ります。ゴムのりは、触っても手につかなくなるまで乾燥させるのがポイントです。
ゴムのりが乾燥したら、パンク修理用パッチの銀色のシールをはがし、穴の上に張ります。
ハンマーでたたくなどして、しっかりとパッチを圧着させます。チューブの下に古布などを置いて、平らなところでやるようにしましょう。
ほかに穴があれば、同様にパッチを張っておきましょう。
チューブを戻す
車輪の金属部分(リム)のバルブ用の穴に、チューブのバルブを差し込み、バルブを組み立てます。
リムの周りにチューブを収めていきます。このとき、チューブに少し空気を入れると、チューブを入れやすくなります。
タイヤをはめる
タイヤとリムの間にチューブが挟まらないように気をつけながら、バルブのあたりから、両端に向かってタイヤをはめていきます。
バルブのあたりのチューブを挟みやすいですが、挟まってしまったらバルブのナットを緩め奥へ押し込むと、外れることがあります。
最後が固いときは、タイヤレバーをてこにしてはめます。このとき、チューブを傷つけないように注意してくださいね。
空気を入れて完成!
さあ、あと少しでパンク修理が終わりますよ!
タイヤをはめたら、空気を入れます。まず、半分くらい空気を入れたら、タイヤの横腹を一周触ってデコボコがないかチェック。
デコボコがあるとチューブが挟まっていたり、捻じれていることがあるので確認しておいてください。
問題がなければ、しっかり空気を入れて、完成!
自転車パンク修理のまとめ
自転車のパンクって、ホームセンターや自転車屋さんに持っていくと1,000円ぐらいしますよね。でも、自分でやれば100円ショップで手に入る道具でできてしまいます。
パンクの主な原因は、チューブの摩耗、虫ゴムの劣化、タイヤのひび割れなどです。また、走行中に釘やガラス片などの異物がタイヤに刺さることがあります。
そのほか、段差に勢いよく乗り上げたときに、路面とリムの角の間にチューブが挟まってパンクするなどが原因です。
いずれも、タイヤの空気圧を適正に保つことである程度防止できます。普段から、タイヤがペッチャンコになっていないか、確認しておきましょう。
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