「ひとつまみって、どれくらい入れればいいの?」
レシピを見て悩んだこと、ありませんか?
大さじ、小さじはなんとなく知ってても、「ひとつまみ」「少々」「適量」って…ぶっちゃけ意味わかんない!
料理を始めたばかりだと、こういう“なんとなく”の表現がいちばんやっかいなんですよね。
でも、実はちゃんと目安があるんです。
しかも、覚えておくとめっちゃ便利!
このページでは、料理初心者がよくつまずく「計量」の基本をわかりやすくまとめました。
ちょっとしたコツを知るだけで、味付けの失敗がグッと減りますよ◎
「料理、意外と楽しいかも!」って思えるように、ゆるっと一緒にやっていきましょう〜!
”ひとつまみ”ってどれくらいなの?
料理のレシピでよくでてくる”ひとつまみ”って、なんかわかりにくいですよね。もっとはっきり何グラムって言ってほしい!
でも、実は目安はあるんです。
ひとつまみは塩・こしょうをはかるときによく使われますね。

ひとつまみ=親指・人差し指・中指の3本でつまんだ量(約0.5g〜1g)
まだ、約0.5g~1gとバラツキがあるんですね。
でも、これは塩などの種類や手の大きさにもよるので変わってくるので、あくまでも目安です。実際に計測した平均値が0.5gというデータがあります。(女子栄養大学短期大学部)
塩少々は何グラム?
”少々”っていうことばも、わかりにくい!一体何グラムなの?と言いたくなります。
これは、ひとつまみよりは少ない分量です。

少々=人差し指と親指の2本で軽くつまんで取れる量(約0.2〜0.5g)
”ひとつまみ”と”少々”の違いは指の数。
こしょうも”少々”という表現が使われますが、約0.3~0.5gです。手の大きさや粒によっても違うので目安として考えてください。
ひとつかみは何グラム?
”ひとつかみ”は調味料というより、野菜や乾物、もやし、ほうれん草などで使われる表現。片手で軽くにぎった分量です。食材によって大きく異なりますが、塩なら約30g前後、削り節なら10~20g、米や野菜なら数十グラムが目安です。
ひとつかみ=片手で軽くにぎって取れる分量
レシピに出てくるそのほかの表現
”少々”や”ひとつまみ”のほかにも、よくわからない表現をみたことありませんか?たとえば、”ひたひた”とか、”かぶるくらい”とか。
え、どうちがうの?
なんとなく気にせずスルーしてたかも。
”ひたひた”、”かぶるくらい”など、料理に出てくるちょっとわかりにくい表現をまとめてみました。
表現 | 意味 | 使い方の例 |
適量 | 厳密な量の指定はなく、好みや料理の仕上がりに合わせて調整する量 | サラダのドレッシング、薬味など |
ひたひた | 材料の表面がちょうど水に触れるか、少しだけ頭が出るくらいの水加減 | 煮崩れしやすい食材(かぼちゃ、じゃがいも)の煮物 |
かぶるぐらい | 材料が水面から出ず、ちょうど水に浸かるくらいの水加減。「ひたひた」より多い。 | 根菜などじっくり火を通したい場合 |
たっぷり | 材料が完全に水に浸かり、さらに余裕を持って水がある状態 | 葉野菜やパスタなど、しっかり茹でたい場合 |
計量スプーンとカップの使い方
押さえておくと便利!計量スプーンや計量カップの正しい使い方を知って、失敗ナシに!

基本の容量をおぼえよう!
名前 | 容量 |
---|---|
大さじ1 | 約15ml(=15cc) |
小さじ1 | 約5ml(=5cc) |
計量カップ1杯 | 200ml(=200cc) |
計量スプーンの使い方
■粉もの(塩・砂糖・小麦粉など)
- スプーンに山盛りにすくう
- ナイフの背や箸でまっすぐすりきる
すりきり=計量スプーンやカップに入れた材料の表面をまっすぐ平らにすること
※すくうときは、ぎゅっと押し込まずふんわりすくうのがポイント!
※1/2を計るときは、まずすりきりにしてから、ヘラなどで区切り、必要な分だけ残す
■液体(醤油・酒・みりんなど)
- スプーンのフチまでぴったり注ぐ(表面張力で盛り上がるくらい)
- 平らなところで計ると正確に測れる
- 1/2の場合は、スプーンの深さの2/3が目安
計量カップの使い方
■粉ものをはかるとき(あまり使わないけど一応)
- 粉はカップにふんわりと入れ、軽く下に打ちつけてならしてから計る
- 山盛りになったら、スプーンの背などですりきる
- 正確さが必要ならスケール(はかり)がおすすめ
- ダマや隙間ができないようにする
■液体をはかるとき
- カップを平らなテーブルに置く
- 目の高さでメモリを見る(上から見ない!)
- メモリの線の下端と液体の表面が一致するように計る
※1カップ=200mlが一般的ですが、炊飯器付属のカップは1合=180mlなので注意が必要です
※アメリカの1カップは240ml、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどでは1カップ250mlと、各国で1カップの容量が違います。外国のレシピを参考にする場合は、どこの国のレシピなのか、まず確認する必要がありますね。
\10ml単位で計れて便利!/
計量スプーン・カップによる食品の重量表
レシピによっては、大さじ、小さじのような計量スプーンによる表記ではなく、何gと書かれているものもあります。
大さじ1=15ml、小さじ1=5mlでこれは容量なので、調味料など計るものによって比重が違い、重量は変わってきます。すべてが大さじ1=15gってわけじゃないということなんですね。
私は大さじ5とか、分量が多くなるときは、スケール(はかり)で計ることが多いです。その方がラクだし、正確に計れるので。
よく使う調味料や粉類・液体・油などを中心に「計量スプーン・カップによる食品の重量早見表」をまとめてみました。
計量スプーン・カップによる食品の重量早見表
食品名 | 小さじ1(5ml) | 大さじ1(15ml) | カップ1(200ml) |
---|---|---|---|
砂糖(上白糖) | 約3g | 約9g | 約130g |
グラニュー糖 | 約4g | 約12g | 約180g |
塩(精製塩) | 約5g | 約15g | 約200g |
みりん | 約6g | 約18g | 約230g |
みそ | 約6g | 約18g | 約230g |
水・酢・酒 | 約5g | 約15g | 約200g |
サラダ油(ごま油含む) | 約4g | 約12g | 約180g |
小麦粉(薄力粉) | 約3g | 約8g | 約100g |
片栗粉 | 約3g | 約9g | 約130g |
パン粉(乾燥) | 約1g | 約3g | 約40g |
牛乳 | 約5g | 約15g | 約210g |
はちみつ | 約7g | 約21g | 約280g |
※すりきり計量が基本です
※メーカーや製品によって多少の差があります
■よくあるミスと対策
ミス例 | 対策 |
---|---|
山盛りで計ってしまい味が濃くなる | 必ず「すりきり」で計ること |
スプーンから液体がこぼれる | 平らな場所でゆっくり注ぐ/小皿に移す |
目線の角度が違って量を間違える | 必ず目の高さで確認 |
粉をぎゅうぎゅうに詰めてしまう | ふんわりすくってすりきるのが基本 |
目分量にたよってもいいの?
大さじ、小さじはあるけど、やっぱり計るのはめんどくさい!
適当に入れてもたぶん大丈夫でしょ、って思ってました。
足りないかもと思って少しずつ足していったら、どんどん味がよくわからなくなって、
うーん、これでいいんだっけ?
もう完全に迷子です。
最初はやっぱり失敗しやすいので、「まずは計る」!慣れてきたら少しずつ目分量にしてみてもOKです。せっかく材料を切って、調理して、最後の味付けで失敗したらもったいなくないですか?
料理初心者のための計量の基本まとめ
「なんかちょっと適当でもいいでしょ?」と思っていても、調味料はほんの1gで味が激変することもあります。最初は「きっちり」が安心。慣れたら少しずつ”目分量”にも挑戦してみてください!