ピリッとした辛さとさわやかなかんきつの香りがクセになる、「柚子胡椒」は鍋料理のチョイ足しにピッタリ。わが家では、鍋料理以外にも冷ややっこや鶏肉のソテーなどの調味料として大活躍しているので、すぐになくなってしまいます。スーパーなどで手に入るチューブの柚子胡椒ではもの足りない…。そんな方へ、自宅でフードプロセッサーを使って簡単に作れる「柚子胡椒の作り方」をご紹介します。
柚子胡椒作りに必要な材料と準備
柚子胡椒づくりに必要なのは、柚子、青唐辛子、塩です。
黄柚子と赤唐辛子を使った赤柚子胡椒もありますが、今回ご紹介するのは青柚子、青唐辛子を使った柚子胡椒です。
材料と分量
- 青唐辛子(ヘタと種を取り除いたもの):50g 小さめの柚子8個分
※唐辛子の大きさや品種によって異なりますが、ヘタと種の重量は全体の10%から20%ぐらいです
- 青柚子の皮:50g
※柚子の大きさや品種によって異なりますが、皮の重量は全体の重量の30%から40%ぐらいです
- 塩:20g
※材料の20%の重さ
■塩分濃度について
長期保存する場合は、塩分濃度を20%程度にしておきます。これは、カビや腐敗を防ぐためには塩分濃度が18%以上必要とされているからです。塩分控えめで作る場合は冷蔵庫で保存し、早めに使い切るようにしましょう。
また、まろやかな味わいを出すためには、精製塩より自然塩を使うとよいです。自然塩にはニガリやミネラルが含まれているため、塩化ナトリウム含量が精製塩よりも少なくなっています。自然塩を使う場合は、少し多めにするとよいでしょう。
■青唐辛子と青柚子の分量について
この記事では青唐辛子と青柚子の分量を1:1で紹介していますが、好みに合わせて調節してくださいね。
辛いのがお好みの方は、青唐辛子の分量を多くしてみて♪
新鮮な柚子の選び方
- 皮がかたく張りのあるもの
- ずっしりと重みのあるもの
- 色が鮮やかなもの
- 皮に黒ずみや傷のあるものは避ける
柚子胡椒の作り方はフードプロセッサーで簡単!
STEP1:青ゆずの皮を薄くむく
後でフードプロセッサーにかけるので、きれいにむかなくても大丈夫です。苦味が気になる場合は、白いワタの部分は入れないようにした方がいいですが、ウチではあまり気にせず入れています。
STEP2:青唐辛子の種を取り除く
青唐辛子のヘタを切り落とします。次に、縦半分に切ってヘタを取り除きます。ワタがしっかり残ったやわらかい種はそのまま取らなくても大丈夫ですが、かたくなっている種はフードプロセッサーでつぶれずに残るので、取り除いておきましょう。
注意!
さわるとヒリヒリしますので、手袋をして作業することをおススメします。また、調理中に目や鼻などを触らないように気をつけましょう。
STEP3:フードプロセッサーにかける
いよいよ青唐辛子と青柚子をフードプロセッサーで攪拌、といきたいところですが、ウチではまず皮を取り除いた柚子をここでフードプロセッサーにかけます。柚子がジュースになったら、皮を濾して、果汁だけにします。
皮をむいたゆず
できた柚子果汁は
- 水で割ってはちみつを加えて柚子ジュースにする
- ポン酢に使う
など、使い道はいろいろ。
柚子胡椒を作る前に柚子ジュースを作ると、さっと洗うだけで柚子胡椒づくりの作業に入れます。
では、いよいよ青柚子の皮と青唐辛子、塩を入れてフードプロセッサーにかけます。
十分に全体がなじんで細かくなったらできあがりです。
ここで完成でも構わないのですが、もうひと手間。
すり鉢で全体がなめらかになるようにすります。フードプロセッサーでカットしたままでも大丈夫なのですが、すり鉢ですることで口当たりがよくなります。
STEP4:保存用の瓶につめる
煮沸消毒した保存用の瓶につめて、完成!
手作り柚子胡椒の保存方法
出来たての柚子胡椒は少し塩がとがった感じがするので、冷蔵庫で1週間から10日ほど寝かせて熟成させます。
大量に作った時はすぐ使う分は冷蔵、残りは冷凍しておくのがおススメです。
柚子胡椒に合う料理
柚子胡椒といえば、鍋料理の薬味が定番ですが、パスタや鶏肉のソテーなど、いろいろな料理に合います。
- 餃子
- 鶏肉のソテー
- 豚肉の炒め物
- 焼肉のたれに混ぜる
まとめ
柚子胡椒の素材は、青柚子、青唐辛子、塩の3つと、とてもシンプル。フードプロセッサーを使えば、家庭でも簡単に手作りできます。作業している間は、ずっとゆずの香りにつつまれ、とってもさわやかに。
鍋料理の薬味だけでなく、肉、魚などのソテーにも合う柚子胡椒。市販のチューブとは一味ちがった味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか?