通信制大学の入学を希望している方へ、卒業というゴールを目指している方や、通信制大学ってどうなの?という疑問をお持ちの方に、私自身の体験をふまえてお答えします。
また、入学してからの時間管理やモチベーションを保つコツをお伝えします。
大卒資格が取りたい、キャリアアップのために資格をとりたい、純粋に学問を究めたいなど、通信制大学を選ぶ理由は人それぞれ。
「通信制大学ってどうなの?」
「卒業は難しいの?」
私が実際に体験し時間はかかりましたが、どうにか卒業できた経験をもとに、失敗などを含めて通信制大学について紹介します。
通信制大学の入学は難しい?
通信制大学の入学は難しくありません。いわゆる受験勉強の必要な入学試験がないからです。
面接や小論文を課す大学もありますが、ほとんどは書類審査です。書類に不備がないように、募集要項については各大学に確認してください。
入学に関してはハードルが低いのですが、卒業には努力が必要です。入学者全員が自動的に卒業できる、というものではありません。
勉強が難しくてついていけないというよりは、なかなか勉強を継続できないことが大きな原因です。
レポートの書き方がわからない、どうやって勉強したらいいか悩む、独学なので時間が自由な反面、縛りがないのでサボってしまう、などが理由です。
私が入学したときに出会った人は、次の年にはいませんでした。
大学の通信課程ってどんな人が勉強しているの?
通学課程の大学とは違い、さまざまな年齢の人が勉強しています。社会人、高校を卒業したばかりの人、主婦、リタイアした人などです。
キャリアアップのために、資格取得を目的として学習している人もいます。
大学通信課程での勉強の進め方
通信課程の勉強の流れは、だいたい次のような感じです。
- 年度当初に履修登録する
- テキストが届く
- レポートを提出
- 科目修了試験
- 単位習得
履修登録を済ませると、テキストが届きます。まず、テキストを読んで理解を深めます。
その後、出された課題にしたがってレポートを提出します。
レポートをまとめて提出し、合格していれば科目修了試験を受けることができます。試験に合格すれば、単位がもらえる、という仕組みになっています。
といっても、どこをどう勉強すればいいか悩みますよね。
私の場合ですが、まず、各科目の課題に目を通しました。そして、できそうな課題を見つけたら、テキストを持って図書館へ。
テキストを読みつつ、図書館で参考文献を見つけて、ある程度レポート作成に必要な情報を集めます。あとは、家でレポート用紙にまとめて提出。
先に図書館の蔵書検索をしてからでかけると、時短になります。また、図書館は地元の図書館だけでなく、都立、県立の図書館も利用しました。
スクーリング中は大学の図書館も利用して、スクーリングの授業を受けつつレポートも書くという強者も。
この繰り返しで、レポートを書き終えたら提出して、テストを受けるようにしていました。
時間管理のコツ
いちばん難しいのは時間管理ですよね。学校に行くという作業がないので、いくらでもサボれてしまうんですね。
入学したばかりの年は、やる気にあふれてレポートもどんどん提出して、という感じでやっていくのですが、だんだんスピードが落ちてきます。
仕事をしながら勉強している人が多いので、勉強にさける時間は限られてしまいます。なかなか思ったようにはかどりません。
実は、私もそうでした。徐々にペースがくずれて、レポート提出日に間に合わないことが増えていきました。
自分なりのペースを決めて、あまり最初から欲張らないことをおすすめします。レポートを1か月にいくつ出すか決めておくといいです。
私は、最終的にはテストのスケジュールを先に決めて、それに向かってレポートを提出していくという形をとっていました。
- 自分なりのペースを決めて、勉強する
- レポートの提出期限や試験の日程に合わせて予定を立てる
- やりやすい課題から取り組む
- スクーリングなどで仲間をつくる
- 大学の勉強をする時間や場所を決める
(平日の夜は家で、土日は図書館で勉強するなど)
通信制大学での勉強:モチベーションを保つには?
勉強を続けていくうえで、モチベーションは大切です。みんな入学当初は新しい学びに感動し、キラキラしています。でも、通信は孤独なもの。ついつい勉強は後回しになってしまいがち。
通信制大学では、実際に大学で講義を受けられる機会が設けられています。これはスクーリングとよばれ、卒業要件に含まれます。
大学によってはスクーリングを必要としないところもあります。通う時間が全くとれない場合は、スクーリングの必要ない大学を検討するのもアリですね。
ただ、スクーリングに出席すると、モチベーションは断然あがるのでぜひ早いうちに参加することをおすすめします。講義を聞いて理解し、単位を修得するのはもちろんですが、仲間づくりが重要だからです。
一緒にスタートした仲間たちと交流を深めたり、あるいは先輩に効率の良いノウハウを聞いたり、とメリットがたくさん。なにより今後続けていくうえでの、強い力になります。
スクーリングで知り合った仲間から、試験の過去問を手に入れることができました。過去問は必須ですよ!
ともに学ぶ仲間がいたから、卒業までなんとかたどり着いたのだと考えています。
通信制大学卒業後の目標
もともと、みんな入学した目的はさまざま。これから新しい仕事に生かす人、今の仕事のキャリアアップなど。
教職の資格など、大学によってさまざまな資格取得が可能です。
さらに学問を究めたい人には、大学院入学の道も用意されています。
通信制大学の卒業は難しい?まとめ
通信制大学での学習は簡単に始められる一方、継続が難しいという理由から、なかなか卒業までたどり着けないという現状があります。
でも、それは内容が分かりにくいとか理解できないからではないのです。自分自身の中に、原因はあります。
続けるためには強いモチベーションを持ち、達成できた時の自分を想像してみてください。
ひとつのことをやり遂げることは、きっと大きな自信につながりますよ!