2020年3月16日の「NHKうまいッ!~温泉でシャキシャキ⁉長~い!豆もやし」では、山形県米沢市小野川町を訪ねて、シャキシャキ豆もやしの秘密を探ります。
もやしは美味しいけど、栄養ないって思っていませんか?
実は、豆もやしは大豆イソフラボンが豊富なんです。山形小野川町の豆もやしはシャキシャキで香ばしいと大人気!
シャキシャキ食感を生かした美味しい豆もやしの食べ方をお伝えします。
豆もやしをゆでるには水から!
豆の部分が香ばしくて、食べ応えのある豆もやしですが、なんと水からゆでるのが正解!
豆もやしの軸の部分は熱い湯に浸すとしなしなになって、水分がぬけてしまいます。これでは、せっかくのシャキシャキ食感が味わえなくて台無しに。
よく洗って水を切った豆もやしを鍋に入れ、水を注いでゆでます。豆の部分が柔らかくなったら出来上がりです。
ゆであがったら、バットの上などに広げて冷まします。
小野川温泉が生んだシャキシャキ豆もやし
今回の食材ハンター板橋駿谷さんが訪れたのは、山形県米沢市小野川町。小野川温泉は小野小町が発見したといわれる温泉として知られています。
温泉に含まれる硫黄や塩化ナトリウムがお肌に良いとされ、美人の湯としても知られています。
なんと、この温泉に小野川豆もやしのシャキシャキ食感と香ばしさを生み出すヒミツがありました。
しゃきしゃきで足長の豆もやし栽培には温泉パワー
豆もやしは専用の小屋で栽培されていますが、ここにシャキシャキのひみつが。
上から藁をかけられ、専用の室の中にびっしりと入った豆もやしの下には、なんと温泉が流れていました。まるで、砂風呂やサウナに入ったような天然の温室です。
豆もやしの生育に適した高温多湿の状態で大切に育てられているのです。
豆もやしが足長の秘密
小野川町の豆もやしは軸の部分が長く、長さが30㎝ほど。小野川町の豆もやしがすらっとしているのには、地元ならではの秘密がありました。
- 在来品種を使っていること
- 砂に温泉の成分が含まれていること
カリウム、リンなどを多く含んだ温泉のミネラル分を吸い続けているので長く育つ
豆もやしの香ばしさと甘みの秘密
香ばしさと甘みを生み出すには、暗室にするのがポイント。光合成で豆が緑色に変色すると青臭さが残ってしまいます。
藁をかけ1週間暗室にして、香ばしさと甘みを保ちます。
徹底した温度管理で、室の中を常に30℃に保ちます。31℃以上になると根が傷み、シャキシャキ感が損なわれるためです。
この温度管理でも、温泉が大活躍。室に引き込む温泉の量で温度調節しています。80℃の源泉に沢の水を加えて温度調節するのですが、生産者の方の長年の経験から正確に調節されています。
すごいですね!
朝晩2回温度管理を行い、シャキシャキ食感の豆もやしが生み出されるのです。
収穫された豆もやしの砂を洗い落とすのにも温泉が使われています。
豆もやしの栄養成分
実はもやしは緑豆もやしとブラックマッペもやし、豆もやしの3種類あります。中でも豆もやしはカリウム、カルシウムがほかのもやしより多く含まれています。
豆もやしの天ぷら
小野川温泉女将会のみなさんに教えていただきました。
豆もやしの天ぷらには根っこも使って、香ばしさを楽しみます。
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豆もやしを一口大に切ったら、衣をつけます。
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180℃の油で1~2分揚げるだけで完成です。
揚げても、シャキシャキ感が残って、おつまみにいいかも。
豆もやしの五目ちらし
- 豆もやしの豆と軸を分けます。
- 豆だけをご飯と一緒に炊きます。こうすることで、豆の香ばしさと甘みを引き出します。
- 軸の部分は水から煮ます。
- 干しシイタケやニンジンなどを煮て、粗熱が取れたら軸の部分を加えます。
- 合わせ酢を加え、具材と混ぜたら完成です。
豆もやしの使い方とゆで方まとめ
お土産としても大人気の小野川町の豆もやしですが、おいしさの秘密は生産者の方の努力と温泉パワーにあったんですね。
豆もやしをゆでるときのポイント
- 水からゆでる!
お湯からだと豆に火が通る前に、軸の部分がしなっとなっちゃってたんですよね。そう、水からゆでればよかったんですね~♪
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